
Read on AERA DIGITAL(アエラデジタル)
消えた「京町家」1万2千軒 失われる京都の風景 補助金だけでは守れない「空き家900万戸」時代の課題 | AERA DIGITAL(アエラデジタル)
京都市に残る築90年超の長屋を相続した東京の男性が、修復のため3億円超のカンパを募っている。「壊したら作り直せない」という思いから修復を決心。国の登録有形文化財の登録を目指しているが、工法が限られ…

介護・福祉の取材を続けていると、「相続」の問題にはどうしても行き当たる。親が認知症になったら家はどうなるのか。施設に入った後、空いた実家は誰が管理するのか。制度と現実の隙間に、いつも相続の影がある。
だから今回、AERA編集部に京町家の企画を持ち込んだとき、自分の守備範囲から遠いようで近い話だという手応えがあった。とはいえ、建築の意匠や文化財の法制度など、これまで扱ったことのない領域も多く、ファクトチェックには相当な時間をかけた。担当編集者の高田さんの緻密な編集力に助けられ、自分一人では辿り着けない記事になったと思う。
配信当日にニュースの人気ランキングで1位になったことは、初めて挑戦したジャンルだっただけに、素直にとても嬉しかった。
高齢化が進み、受け皿になるはずの子世代は少子化で縮んでいく。法改正のたびに相続の負担は形を変え、子世代にのしかかる。京町家の問題は、京都だけの話ではない。誰もが当事者になりうる話だと、取材を通じて改めて感じた。