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6月 16, 2026

Kyoto’s Vanishing Machiya: 12,000 Lost Townhouses and the 9-Million Empty Homes Crisis

消えた「京町家」1万2千軒 失われる京都の風景 補助金だけでは守れない「空き家900万戸」時代の課題
By Yu Taguchi / 田口ゆう

取材後記

介護・福祉の取材を続けていると、「相続」の問題にはどうしても行き当たる。親が認知症になったら家はどうなるのか。施設に入った後、空いた実家は誰が管理するのか。制度と現実の隙間に、いつも相続の影がある。

だから今回、AERA編集部に京町家の企画を持ち込んだとき、自分の守備範囲から遠いようで近い話だという手応えがあった。とはいえ、建築の意匠や文化財の法制度など、これまで扱ったことのない領域も多く、ファクトチェックには相当な時間をかけた。担当編集者の高田さんの緻密な編集力に助けられ、自分一人では辿り着けない記事になったと思う。

配信当日にニュースの人気ランキングで1位になったことは、初めて挑戦したジャンルだっただけに、素直にとても嬉しかった。

高齢化が進み、受け皿になるはずの子世代は少子化で縮んでいく。法改正のたびに相続の負担は形を変え、子世代にのしかかる。京町家の問題は、京都だけの話ではない。誰もが当事者になりうる話だと、取材を通じて改めて感じた。

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